Scaling a Media Platform

ニュースメディア「Brut.」

Back-office • Web • Design System • Media

Product Designer | Early 2022 – Mid 2023

背景

Brut.は、デジタルニュースメディアとして、Webサイト、SNS、そしてプレミアムプラットフォーム向けにニュースコンテンツを配信しています。
Productチームの一員として、編集チームが日常的に利用するバックオフィスの設計と、Webサイトのリニューアルに携わりました。
急速に成長する組織の中で、まだプロセスが十分に整備されていない状況だったため、信頼性の高いソリューションを迅速に設計すると同時に、Product・Design・Developmentのより効率的なコラボレーションの基盤を築くことが求められました。

業界

デジタルメディア

プラットフォーム

バックオフィス・Webサイト

ユーザー

編集チーム・SEO担当・ジャーナリスト

プロジェクトメンバー

Product Manager・開発者・Product Designers

直面した課題

Product Designを組織に根付かせる

Brut.に参加した当時は、デザインモックアップDesign System、そして設計プロセスが整備されていませんでした。
日々の課題に対応しながら、Designの価値を組織に示していく必要がありました。

変化し続ける環境で設計する

優先順位は頻繁に変わり、短い開発サイクル技術的な制約の中で進める必要がありました。
そのため、常に品質・実現可能性・スピードのバランスを取ることが求められました。

多様なユーザーのために設計する

バックオフィスは、編集者ジャーナリストSEO担当など、異なる役割のユーザーに利用されていました。
それぞれのニーズを満たしながら、複雑な業務フローをできるだけシンプルにすることが重要でした。

持続可能なコラボレーションを築く

インターフェースを設計するだけでなく、Product・Design・Developmentが共通の進め方で協働できる環境を整え、より迅速な意思決定継続的なリリースを実現することが求められました。

アプローチ

理解する

設計を始める前に、まずバックオフィスとWebサイトの仕組み各チームが抱える制約、そして複数のプロダクト間の関係性を理解することから始めました。
ユーザーと直接話す機会が限られていたため、Product Managerや開発者との議論、そして既存プロダクトの分析を通して、主要な課題を整理しました。

形にする

チームで共通の認識を持てるよう、Figma上で既存画面を再構築し、共通のデザイン基盤を整備しました。
プロトタイプやモックアップを活用することで、優先順位が頻繁に変わる状況でも、チームの認識を素早く合わせることができました。

共に設計する

プロジェクトでは優先順位が短期間で変化することが多く、チームと密に連携しながら進める必要がありました。
そのため、継続的にインターフェースを改善し、モックアップを素早く共有しながら、プロダクトの進化に合わせてソリューションも継続的にアップデートしました。

設計上の意思決定

プロダクトの設計と進化を支えた、主な意思決定。

完璧な解決策よりも、継続的な改善を選ぶ

大きなDesign Debt限られた開発期間、そして頻繁に変わる優先順位の中では、プロダクト全体を一から作り直すことは現実的ではありませんでした。
そのため、必要に応じてインターフェースを改善しながら、すぐに活用できるソリューションを優先し、段階的に品質を高めていくアプローチを選びました。

Designをプロダクトの意思決定に組み込む

インターフェース設計だけに関わるのではなく、Designが初期段階から議論に参加できるようにしました。
Product Manager、シニア開発者、そしてDesignが同じ場で議論することで、業務要件ユーザー体験、そして技術的な制約のバランスを取りながら、より迅速な意思決定を実現しました。

使われるDesign Systemをつくる

Design Systemは、すべてを網羅することが目的ではありませんでした。
重要だったのは、チームの実際のニーズに応え日々の開発を支えることです。
開発者と協力しながら、本当に価値のあるものだけを段階的にドキュメント化していきました。

成果

プロダクトへの成果

バックオフィスは、一貫性保守性を備えたプロダクトへと徐々に進化しました。
インターフェースを整理し、共通のデザイン基盤を構築したことで、将来の機能追加や改善を進めやすくすることができました。

チームへの成果

Product・Design・Developmentの連携は、よりスムーズなコラボレーションへと変化しました。
その結果、優先順位が変化する状況でも、迅速な意思決定継続的なリリースを実現しやすくなりました。

私自身の成長

この経験を通して、単なるUI設計にとどまらず、Designの仕組みづくりチーム間のコラボレーションにも貢献できるようになりました。

振り返って

このプロジェクトは、私のプロダクトデザインに対する考え方を大きく変えた経験となりました。プロダクトの品質は、インターフェースだけでなく、チームのコラボレーションによっても大きく左右されることを実感しました。

うまくいったこと

DesignをProductとDevelopmentのパートナーとして位置づけたことで、より迅速な意思決定が可能になり、優先順位の変化にも柔軟に対応しながら、継続的なリリースを進められるようになりました。

今ならこうする

現在であれば、バックオフィスの実際のユーザーともっと直接対話する機会を増やします。
制約の多い環境であっても、実際の利用状況をより深く理解し、本質的な課題をより的確に捉えたいと考えます。

このプロジェクトから学んだこと

このプロジェクトを通して、プロダクトは最初から完璧である必要はないことを学びました。
一歩ずつ改善を積み重ねチームで共通認識を持ち意思決定を共有することで、現場のニーズとともに成長し続ける持続可能なプロダクトをつくることができます。

Contact

優れたプロダクトは、良いコラボレーションと探究心、そしてユーザーへの深い理解から生まれると考えています。
私の考えに共感していただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。お話しできることを楽しみにしております。

  • floriane.dorp@hotmail.fr